先日、マルタ共和国に行ってきました!
10年越しで憧れていた国で、やっとこさ初訪問が叶いました。
これからしばらくマルタの記事をUPしていきます。
今回はざっくりとまとめた記事です。
この記事の一番下に、それぞれ詳しく書いた記事へのリンクを貼っています。
(目次から「リンク」クリックでも飛べます)
目次
マルタ共和国ってどんなところ?
「マルタへ行ってきたよー」というと、日本とはあまり馴染みがないからか「マルタってどこ?何があるの?」と聞かれることもしばしば。
マルタは地中海の島で、イタリアの南、シチリア島の近くにあります。
国土面積は東京23区の半分ほどで、バチカンやルクセンブルク、アンゴラなどと同様ミニ国家とも言われております。
なので、滞在中、頑張れば島中めぐることもできなくはない!かも?
そしてなんと!にゃんと!人口よりも猫の方が多いとも囁かれている、猫の島でもあるのです。
あの岩合さんも写真を撮りに訪れたことがあるそうな。
マルタは暖かい気候で、ヨーロッパの人がバカンスに訪れるリゾート地。
でも、気張らずのんびりローカルな感じで過ごせる、南の島!
かつてイギリス領だったこともあって、マルタ語のほかに英語が公用語となっており、文化もイギリス式のものが残っていたりします。
治安も良く欧州からの英語留学先にもよく選ばれています。
日本からの語学留学は比較的少ないながらも、密かに人気だったりします。
マルタにはまる人はとことんハマるようです。
たまーに地元の人に「日本人?英語勉強しにきたの?」と声をかけられたりします。
通りすがりに「コンニチハ」と声をかけるだけで去って行く人もいましたw
お店の呼び込みやナンパじゃないのがまた微笑ましい。
英語の学習者が多いからか、たどたどしい英語でも、慌てずゆっくり話すのを待ってくれる雰囲気が暖かいです。
それから、日本からの訪問客や留学生が一定数いるからでしょうか、パンフレットやオーディオガイドに日本語が用意されている施設も少なくありません。
マルタ訛りの英語なので、早口の人はちょっと聞き取りにくいと感じることもあります。
マルタの後にオーストリアに行ったんですけど、なぜか英語の聞き取りやすさが全然違いました…。
ただ、相手のマルタ人も、私や他の旅行者にもよく聴き返してましたので、お互い様なのかなー?
留学先としては、治安、立地、物価面では魅力的ですけど、訛りが気になるので私だったらカナダにするかな、という感じでした。(TOEICでもカナダ英語が一番聞き取りやすいんだよねぇ)
それから、車に乗った時、何か既視感があって不思議だったのですが、それもそのはず…左車線、右ハンドルだったのです。
だからなのか、中古日本車がよく走っていて、すっかり馴染んでいるように感じます。
利用したB&Bのオーナーも僕の車もホンダだよーと言っていました。
むしろ、「日本」と言えば「遠すぎて」車やバイクなどの生活輸入品のイメージくらいしかないのかも…。
電気や水などエネルギーや食べ物などは輸入が多いと聞いていたのですが、地元の小さな商店で買い物をしても、確かに輸入品が多かった。
生活水は海水をろ過し、お湯は電気で温めて溜めておくシステムのようで、旅行者といえど「湯水のように」使うのは気が引けます。
飲み水は購入必須です。
水道水はちょっと塩辛さが残っている…と言う人もいます。
近頃は大きなスーパーマーケットが郊外にできて、昔ながらのお店は経営が厳しいそうな…。
ヴァレッタにあった高級スーパーも外国資本のものだったものなぁ。
物価は日本や西ヨーロッパに比べて、若干安いかな?という感じでした。
世界遺産!首都ヴァレッタに宿泊
初めて訪れたので、要所へのアクセス重視で首都ヴァレッタに滞在しました。
ヴァレッタの観光要所はもちろん歩いていけるし、遠出する時もヴァレッタならフェリーやバスのターミナルがあるので便利です。
お土産を買うのも困りません。(いざとなれば、お土産は空港でもいいけどねw)
ダウンストリートと言うのだろうか?ヴァレッタから離れてスリマやセンジュリアンに滞在する場合は、一度ヴァレッタに出るルートになります。(違うルートもあるのかもしれませんが…)
慣れないと大変かもしれませんが、その分若干宿泊費は安くなるみたいです。
ただ、実際にスリマ、センジュリアンを訪れた感想としては…私はヴァレッタにして良かったかなー、と思いました。
これは人それぞれ求めるものが違うとは思いますが、、タイミングが悪かったのかセンジュリアンはちょっと歩いただけでもガラの悪い若者に絡まれそうになったことや(昼だったけど)、スリマはヴァレッタからちょっとお出かけしに行くくらいでいいかなーという雰囲気でした。
ただ、地元の人が行くような手頃なスーパーマーケットやお店があるのはスリマだそうです。(モールもあるので日常品も揃う)
長期で滞在するなら、ヴァレッタこそ「たまのお出かけ」でいいって感覚になるのかもしれないね。
センジュリアンはクラブとかナイトスポットが多いみたいなので、治安的にはまぁ仕方ないのかしらね。
スリマとヴァレッタの移動はフェリー、バスがありますがバスは混んでいて、いつ降りればいいかドキドキしながら乗っていたので、疲れてしまった。。
まさに、短期の旅行者として反対にヴァレッタで困ったのは、庶民的なスーパーやドラッグストアがないこと(個人商店はあって趣はあるけれど地元の人で混んでる)だったので、生活するならヴァレッタではないかもしれません。
あとね、ヴァレッタの道、鳥ふんがすごかったw
鳥にしてはでかい(ちょっとしたうさぎ感がある)…て思ったけどハトの多さを考えると、多分あれ鳥ふんだよなぁ…。
メインストリートも観光地の繁華街っぽい感じで、ちょっと汚れてたりします。
なので、もしこういう感じの旧市街
に滞在したい…と言うならもしかするとスリーシティーズ方面も検討してみるといいかもしれません。
スリーシティーズは半日くらい訪れただけでしたが、ヴァレッタよりも静かでのんびりした雰囲気でした。(ヴァレッタとはフェリーで10分もかからない距離。バスだともっとかかります)
あ、でも仮に私がもし次に滞在するなら、西側の海岸沿いのホテルでのんびり…にしようって滞在中思いました。
今回は初めての訪問でどこに何があるか把握しきれていなかったし、首都にして正解だったかな、という感覚です!
空港にもスーパーはあるので、お土産購入にスーパーに行きたいという人は、空港でもいいと思う。(空港で時間があるなら)
服装はどうする?気候はシビアかも
温暖な気候…とは言うものの、それは長い冬、厳しい寒さに晒されるヨーロッパに比べて…と言う意味合いもあるのかなぁと思います。
バカンスで訪れるなら8月、9月あたりになるかとは思いますが、結構暑いんです。
そりゃ、地図を見ればヨーロッパ大陸よりアフリカ大陸に近いし、うなづけるんですけどw
個人差はあるかもしれませんが、日差しが強く一日中行動していられませんでした。
海に入ってクールダウンすれば少しは違うだろうか?むしろ塩水に浸かると疲れるような気もするけどw
まさに、シエスタがないと体力がもたない!
そのあたり、ちゃんと考慮して観光プランを立てるべきだなぁと感じました。
短い滞在期間だからと、あれもこれもと詰め過ぎても身体に良くないかも。
ちなみに、冷房の効いている場所はバス。
ショップやレストランなどの店内は弱冷、博物館などは扇風機であることが多かったです。
カラッとしているからか、気温の高さに慣れたのか、日陰は涼しく感じました。
日陰に入るだけでも違う!
あ、帽子必須です!!(そこかしこで売ってるので忘れても大丈夫)
服装は、バカンス仕様でいいんじゃないか…と思います。
旅行中に何をするかにもよるけれど、正直なところ半袖短パンが一番楽だと思うw
海のバカンス地だからか、女性は綺麗なワンピース、タンクトップにショートパンツ、ミニワンピとか、ちょっと露出度高めのスタイルの人も多かったです。(治安の良いビーチリゾートだからかな?)
一方で、バスで見かけたような学生や働いている地元の人はシャツを着ていたり、フルレングスのパンツやジーンズ率高い気がしました。
半ズボン的なラフな人もいましたが。
かしこまった場所にはいかない予定だったし、ジーンズでいけばなんとかなるだろうと思っていたんですけど、万能選手ってことでシャツを着ていったら、どちらかというと働いている人たち(もしくは学生とか)の服装に近くなってしまった。
旅行者は大体バカンス仕様の服なのでちょっと私違うかなー?ってなりました。
長いパンツをはいている人でも、ゆるっとしたヨガパンツみたいなタイプだったりと、タイト系のジーンズをはいている人はあんまりいなかった。。いないことはなかったですが。
あと、想像以上にバスの冷房がきいているので、ストールや薄手のパーカーなどをカバンに入れておくといいと思います。
海に入った後とか…うっかり眠ると風邪ひきそう。
もし私が次に行くとしたら何を持って行くかな…、多分Tシャツと涼しげなカットソー、8〜9分丈くらいのガウチョとワンピース、スニーカーとサンダル、あたりだろうか。
まぁ、結局は好きな格好でいいんだと思います。
マルタで何をする?
マルタで何をしたいか…!?
バカンスらしく海をたっぷり楽しむ滞在にするか?
それとも、マルタの歴史や遺跡に触れて太古に思いをはせるか?
でも、まずは食べ物だよねってことで
海の幸!ワイン!地ビール!
マルタは伝統的にはイルカやウサギ料理が有名だそうですが…私はあっさりパス。
地中海の恵みを味わうなら、海の幸かな!
家庭的、伝統的なマルタ料理の他に、イタリア料理などの地中海料理も豊富です。
違いはよくわからないのですがw
ポルチーニとキノコのパスタ。この形状が気になる。
マルタは、ワインの産地としても有名で、マルタワインは日本ではなかなか手に入らないので、お土産に喜ばれそう。(安い!うまい!レア!ってことで)
赤ワイン美味しかったし、地ビールも飲みやすくて好きです。
ただ、一人旅だとあんまり飲む機会がないのが残念w
普通のサンドイッチも食べたので載せておきますー。
アウトドアを楽しむ
南の島なので、ダイビングなどのマリンスポーツはもちろんですが、乗馬やロッククライミング、ハイキングなども楽しめます!
私は乗馬が好きなのでトライしたかったんですけど、時間が足りなかったので次回訪れた時に乗馬クラブの近くに滞在してみようかなーと目論んでます。
実は、マリンスポーツはあまり興味がないのですけど、マルタの海は綺麗なのでダイビングも楽しそうだなぁーと珍しく惹かれました。
自力で探すのもいいけど、ツアープログラムとか、旅行会社のオプショナルで選ぶと楽かなぁと思います。
遺跡めぐりにミュージアムめぐり。文化的な体験!
バカンスムードでゆったりしてもいいのですが、マルタは先史時代の貴重な遺跡が残っているので、せっかくなので訪れておきたいところです。
先に挙げた首都ヴァレッタは中世の「城塞都市」として世界遺産となっていますし、世界最古の巨石神殿群も同様に世界遺産。
古代の遺跡好きにはたまらんです!
マルタが誇る遺跡の中でも、地下神殿「ハイポジウム」は必見!
写真撮影はできないので、画像はご用意できないのが残念ですが。。
一回のツアーで10人までしか入れないため混雑します。
事前にネットで予約をして行くのがベターです。
他の施設に比べると高価ですが、貴重な体験となります。
詳しくはまた別の記事にまとめますが、地下神殿の技術に驚きます。
地下三層構造の作りもミステリアスだし、彫ることにより地上の神殿のような空間づくりをしていたこと、祭祀的な意味をもつ模様や音響づくりなど…見所たくさんです。
ざっくりいうと、死者の埋葬と、先祖の弔いなどに使用していた神殿だったと言うことで、約7000体の骨が出土されたそうですが、思いの外あまり怖い雰囲気ではなかったです。
ただ、地上に出たときちょっと感覚がおかしくなりました。
歩いてすぐのタルシーン神殿は地上にありますが、日陰でゆっくり見学できました。
スリーシティーズの戦争博物館はWW2に特化。
地下の防空壕も見学できて、これがまた興味深かった。(自由に歩ける)
防空壕のイメージが日本のものだけだったので、勉強になりました。
そして何より、マルタという国が、他国に翻弄されてきた歴史を持っているのだと知ることができ、今は海外の資本が入ってきているという経済的な面と合わせて…色々と考えさせられる経験となりました。
他にも、考古学博物館や、騎士団長の館など…史的スポットたくさんのマルタです!
フォトジェニック!古都イムディーナとラバト
ヴァレッタからは若干離れていますが、イムディーナも訪れるべきスポット!
かつては首都だったイムディーナですが、観光客が訪れる人気スポットでありながら今は「静寂の街」と呼ばれております。
ヴァレッタも旧市街ですけど、現実的なお店が並んでガヤガヤしている感は否めません。
対してイムディーナは生活感がほとんどなく(でも人は住んでいる)、静かな中世の街並みの中をしっとり散策できます。
なんとなく、ニースからショートトリップで訪れたエズを思い出した。(→ニースから日帰りで鷲の巣村エズへ
小さな町の中には、イムディーナグラスという島の伝統工芸の本店があったり、美味しいケーキで有名なカフェもあります。
少し歩いた先にあるラバトという町は小さなかわいらしい町で、イムディーナよりもうちょっと生活感があります。
セント・ポールのカタコンベ(地下墓地)の見学もできます。
というわけでー、ちょっと長くなりましたがまとめ記事でした!
次回から、細かく書いていきます。
リンク
ヴァレッタの聖ヨハネ大聖堂へ。豪華なバロック様式とカラヴァッジョ作品の見学。
マルタ5日間滞在で、ヘリテージマルタパスとBus Cardは買うべき?
ヴァレッタのウォーターフロントでランチを食べて、フェリーでスリーシティーズへ
WW2に特化した博物館 Malta at War Museum を訪れました。
巨石文明の世界!地下神殿ハイポジウムとタルシーン神殿に行って来たよ。