初めての「完全個人旅行」として選んだ行先は、ニース。
ニースを選んだ理由はただ一つ、「地中海が見たい」からでした。
完全防寒で降り立ったフランスの地ですが、
ニースは2月だというのにコートもいらない、ヒートテックを着ていれば汗ばむほどの陽気で出迎えてくれました。
もちろん、冬の装いとしてコートを着ている人も多くいました。
到着したのは午後だったので、1日目は日用品や服の購入にあてて、次の日から行動しました。
(大通りにモノプリ、H&Mがあります)
朝はホテルでパンをかじって、海岸まで歩いたらベンチで読書。
明るい陽射しと、玉砂利に打ち寄せる波の音が、真冬であることを忘れさせます。
海岸通りは、「プロムナードデザングレ」。
老舗の高級ホテルが並んでいるのも、この通りです。
朝はジョギングをする人や犬の散歩をさせる人などが行きかいます。
東へ進むと、観光スポットの一つである城址公園。
小高い丘になっていて、眺望の良さは抜群です。プロムナードデザングレの観光案内所から海岸沿いを歩いて約10分。
エレベータもあるので、脚力に自信のない人も安心です。
公園をゆっくりまわると20分ほど。
一番高い展望台からはニースの街が一望できます。
城址公園から歩いて数分で、旧市街へ至れます。
旧市街の広場では朝市が開催されており、ニース土産はもちろん世界各地から買い付けてきた品物も購入できます。
野菜や果物、花や植木も。
昼時になると、人気のレストランは満席に。
私は屋台でニースの郷土料理ソッカをいただきました。
せまくて入り組んだ路地に小さなお店が軒を連ねていて、探検をするのが楽しかったです。
私が歩いたときはおかしな人はいませんでしたが、夜は治安があまりよくないとのことですのでお気を付けください。
ここでトイレ事情を一つ。
ヨーロッパではよく見かけますが、ニースにも街中に有料のトイレがあります。
係員に50セントを支払って使用します。
綺麗に掃除してくれているので安心ですが、フランスでは盗難防止のためなのか(?)便座がないことが多いのです。
聞くところによると、座らず腰を浮かせたまま用を足すらしいのですが…
なかなか大変なので、美術館を訪れたときであったり、カフェやレストランを使用したときに、トイレを借りるのがベターですね。
城址公園、旧市街を訪れたあとは、マセナ広場のベンチでのんびり。
カーニバルの準備が着々と進んでいるようでした。
日が短い2月とはいえ、まだ日没まで時間があったので、シャガール美術館へ行くことにしました。
ギャラリーラファイエットの裏手からバスに乗って、15~20分ほどです。
バス内でアナウンスはありません。
私は毎回、運転手に行先を告げるとだいたい降りるところで声かけてくれるので、
申し訳ないなぁと思いつつ他力本願な方法を取るんですけど、みなさんはどうしてるんだろう。
ちなみに2回目に乗車するときは、降車地までにストップする停留所の数をかぞえておき、かつ車窓から停留所をいくつ通り過ぎたかも数えるという原始的な作戦をとりましたが、骨が折れましたw
ほかにいい方法があったら教えてほしいなぁ。
さてさて、シャガール美術館に到着すると、敷地外に車を停めている男性が近づいてきました。
怪しさ満点だったので、全力でスルーしつつ美術館へ。
彼は靴紐をなおすフリをして戻って行きました。
ニースでも高額なチケットを売りつける詐欺があるとは聞いていましたが、確認していないので彼がそうなのかは分かりません。
ただ、帰りにもまだいましたので不信感はありました。
美術館併設のカフェで一休みしたら、またバスでニースの街へ戻ります。
日が暮れる前に夕飯を買って、ホテルへ。
次の日は、足をのばして鷲の巣村エズへ(→【フランス】ニースから日帰りで鷲の巣村エズへ)。
ニースに帰ってきてからは海岸を歩いたり、また旧市街へ行ったり、マセナ美術館も訪れました。
旅はニースを離れたあともまだ続きますが、1人での海外旅行は初めて、さらに完全個人手配ということで下調べの段階からかなりのロスがあったことは否めません。
今思うと反省点ばかりが思い起こされますが、それもふくめて良い思い出です。
唯一の心残りは、マティス美術館へ行かなかったこと。
今でこそ私の最も好きな画家の一人であるマティスですが、当時は名前を聞いてもピンとこないという無知っぷり…
本当に残念でなりません。
次にニースへ行くときは必ず訪れます!!