【兵庫・淡路島】日本最古の神社「伊弉諾神宮」にバスを乗り継いで行ってきたよ!

※2014年7月の記事に加筆修正しています。

 

兵庫淡路の伊弉諾(いざなぎ)神宮へ行こうと決めたのは、こちらの記事秩父三社めぐりの日帰り旅程でも訪れている三峰神社がきっかけでした。

三峰の御祭神がイザナギとイザナミなのですが、この2柱の大本の鎮座地をもとめて情報を集めているうちにたどり着いたのが、伊弉諾神宮。

 

 

日本最古の神社「伊弉諾神宮」

記紀に創祀の記載のある、日本で最も古い神社といわれるものの一つです(他にも日本最古とうたっている神社が存在しますが)。

イザナギとイザナミによる国生みで一番初めに生まれたのが淡路島といわれており、伊弉諾神宮は淡路島の中心よりやや北に位置しています。

 

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神戸から高速バス&路線バスで行く

レンタカーを借りれば、周辺の神話にまつわる場所や一般的な観光地なども一緒にめぐることができますが、このサイトではなるべく公共交通機関を利用したルートの提案をします。

今回の場合、旅慣れていない関東人(私です)としては明石からフェリーで島に渡り、路線バスで南下して…と考えがちなのですが、島の路線バスは本数が少ない上に道のりが長いのです。

そこで、ネットで調べてみたところ、神戸三宮からは淡路島を縦断する高速バスが走っていると知り、これを利用しました。三宮にて前泊です。

 

 

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下車するのは、津名港ターミナル。

いくつかバス会社がありますので、支払方法(クレジットカードが使えるor使えない)や発車時刻、値段など考慮してお好みで決めてOK。

 

ただ、伊弉諾神宮へは津名港から路線バスに乗り換えますので、乗継にあまり時間が開かない便を選ぶのが良策かと思います。

万一、時間が空いても屋内の広い待合室があるので安心です。

 

津名港ターミナルから徒歩5分のうどん屋「いづも庵」

私は1時間の空き時間ができたので、徒歩5分ほどのうどん屋「いづも庵」にて昼食をとりました。

淡路のたまねぎをまるごと一つ使った「たまねぎつけ麺」をいただいて、ターミナルへ戻るとちょうどよい頃合いでした。

 

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路線バスの本数は少なめ

路線バスは、5番のりばから西浦・一宮線に乗り約18分。

「伊弉諾神宮前」にて下車し、徒歩3分ほどで伊弉諾神宮へ到着します。

帰りのバス(郵便局の前にバス停)は1時間半後なので、それまでに戻ってくる計算で動きます。

 

ゆっくり参拝して、お土産屋をのぞいたり座って一休みする時間は十分にとれます。

ちなみに、お手洗いには紙がなかったので、流せるタイプのティッシュを持参していくことをオススメします。

休憩所では先客のトカゲも休んでいました。

 

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伊弉諾神宮を中心に、日の出・日の入の方角には主要な神社が…

興味深いものの一つに、境内に「伊弉諾神宮を中心とした太陽の運行図」を記した石碑があります。

伊弉諾神宮を中心として夏至および冬至の日の出、日の入りの方角に直線をひくと、その延長線上に主要な神社が鎮座している、というものです。

 

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これは偶然ではなくて、おそらく計算の上で神社を建てたのでしょう。

神代、古代の人々の英知というものには本当に驚かされます。

元々、神道というものが出来上がる前から自然崇拝を行っていた民族ですから、太陽の運行や宇宙のあり方に人間が合わせていく姿勢は、昔の日本人にとっては信仰以前に生きるうえで当然の一面なのかもしれません。

そもそも神に手を合わせることもご神体の鏡に向かうという行為も自分と向き合う意味合いがあると思っております。

神社でもたらされる気づきは自分の内面を見つめた結果なのだという実感が湧いたのは、伊弉諾神宮を訪れたときでした。

 

神戸の生田神社へ

さて、朝10時前に三宮を出発、15時過ぎには戻ってこられました。

予定よりも早く戻ることができたので、神戸の生田神社へ足を延ばしました。

生田神社を目指していたのに、繁華街の中から突如あらわれる大きな鳥居に思わず驚きます。

というのも、この生田神社、神戸市中央区一帯が社領だった時期もあるそうなのです。

 

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こ御祭神は稚日女尊(わかひるめのみこと)。

稚日女尊とは、諸説あって、天照大御神の和魂(神の穏やかな側面。対:荒魂)とも妹神とも、若き日の天照大御神であるともいわれております。

若い女性が連れたって参拝しているのが印象的でした。

 

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境内には末社が14社、祀られています。

そのうちの一柱、蛭子神(ひるこ)はイザナギとイザナミの間にうまれた最初の御子神なのですが、不具であったため生まれた神としてはカウントせずに、船に乗せて流してしまったといわれております。

淡路島ならぬ淡島という島も、流された御子の一つです。

この蛭子神は七福神の恵比寿神と同一視されることが多いようです。

蛭子も「えびす」と読みますね。

 

このあと新神戸から帰京しました。