パリ5日目は、カメラの修理のために早起き。(詳しくはコチラ→偏光フィルターとの予期せぬ出会い@パリ)
前回書いたんですけど、カメラを壊した日に訪れたのはピカソ美術館でした。
カメラを修理に出した日はギャラリーラファイエットを歩いてみたり、フラゴナールで中国人団体客に紛れつつ買い物をしたり、次の滞在地ウィーンでのアパート生活にそなえて生活用品を見に行ったりしていました。
パリの朝ごはん
次いでパリ6日目にロマン主義博物館へ。
カメラ屋が開店するまで、近くのカフェで朝ごはん。
ホテルでも朝食をつけることができるのですが、たしか13ユーロでパンとジュースとかそんなんだった記憶で…、だったらカフェの15ユーロの朝食のほうがいいわと思ったのですよ。
基本的なコンチネンタルブレックファストでも、オムレツとクロワッサン、オレンジジュースにコーヒーまでついてるんだからね!
それでも割高感は否めませんが…フランスのエンゲル係数の高さは有名なので仕方ない。
オムレツがあるだけでも違うよ。(しつこい)
ロマン主義博物館へ
さて、カメラを修理に出したら、雨のなかロマン主義博物館へ。
ピガールという怪しげな駅で降りて、標識のさす方向へ、人気のない通りを歩くこと数分。
これまたよく見つけられたなぁというような、奥まったところに博物館があります。
通りに「Musee de la Vie Romantique(ロマン主義博物館)」と旗が出ているので、見落とさなければ大丈夫かと思います。
入場無料。
19世紀の画家アリィ・シェフェールのお屋敷で、ロマン主義芸術家のサロンだったそうな。
(くわしくは→パリの美術館 パリ市立ロマン主義博物館)
そうです、こちらにはショパンやリストも来ていたとな。
ショパンはたしかこの界隈に住んでいたことがあります。
調度品や家具なども展示されており、当時の様子をしのぶには格好のスポット。
シェフェール氏と親交の深かったジョルジュ・サンドの愛用品、作品も展示されています。
ノアンのサンド邸まで行く根性のない私には貴重です。
館内は、さほど広くはありません。
が、敷地内に入るとオバチャンがでてきて、バッグの中身チェックをされました。
博物館併設のカフェは、雨だったので屋内だけオープンしていました。
キッシュとサラダ、マフィンで腹ごしらえ。
これもインスタにpostしてたよ。
スタッフのお姉さんが美人で優しかったなぁ。美人は優しいよ。間違いない。
マドレーヌ寺院へ
雨はやみませんが、お腹も心もホクホクしたところで、次なる目的地「マドレーヌ寺院」へ。寺院とはいいますがカトリックの教会です。
メトロの駅も、マドレーヌ駅。コンサートも頻繁に行われておりますね。
わたくし、モーツァルトのレクイエムが好きなのですが、ちょうどパリを離れる日の夜、コンサートの曲目がレクイエム…もうタイミングが悪すぎでしょう。
でも、きっと日程が合ってしまったら「一人で夜に出歩かない」ポリシーがいとも簡単に崩れ去っただろうから、そうならなくて結果良かったんだよ。きっと。
パリの中心地だし、観光客の出入りが激しいのに、なぜだかずーっと座ってここにいたいフシギな空気感でした。
そしてね、ここへ来た目的を明かすと、ヴァンドーム広場、ロマン主義博物館に続きショパンゆかりの地だからなのです。
マドレーヌ寺院で、ショパンの葬儀がとりおこなわれました。
ショパンのおもかげを追うって言ってもね…、どこまで追ってんだかね。
しかも、追うだけなんですけどね。
でもおかげで、色々すっきりしました。
芸術っていうのは、その人の感性、思考、生き様そのものが表れるものなのだと思うんですよ。
どう転んだって、どう繕ったって、空気に出ちゃうものなのですよね。
顔をみれば人となりがわかる、といわれるのはやっぱり本当だしね。
嘘は芸術に乗せられないんだなぁ…って実感するのです。
音楽でいえば演奏技術はもちろん大事だけど、音の振動だから見えないエネルギーもふくめてダイレクトに他人に響くわけで。
自分がクリアじゃなきゃ、曲のよさも殺してしまう。
「感動を与えてやろう」「あっと驚かせてやろう」「斬新な演奏を」などというエゴをはさむ余地なんて、本当はないのだろうって、ドシロウトのパンピー(死語w)ながらに感じたわけです。
その方法として私は、旅をしてたくさん感動して、忘れていた自分らしさを取り戻していくのです。
プロからみたら、こんなん甘っちょろい芸術観なんだろうけどねぇ。
究極私たちにできることなんて、自分に集中することだけなんだろう。
マドレーヌ寺院をでたら、晴れていました。
ルーブル方面をブラブラ、ゲットした偏光フィルターで遊びつつ、遠出はせずに近場でのんびりしてこの日は終了。
このお店、朝は閉まっていましたが、夕方~とっても繁盛していて、気になっています。
次回パリを訪れたら、寄りたいお店です。