※2014年7月の記事に加筆修正しています。
上賀茂神社は、世界遺産にも登録されている、京都で一番古い神社です。
主祭神の賀茂別雷大神は雷の神様で、厄除け、落雷除け、電気産業の守護神と言われております。
神代、神託にもとづいて馬に乗って賀茂別雷大神のご降臨を願ったとのことで、境内では神馬がお勤めをしていらっしゃいます。
上賀茂神社では馬にまつわる神事も多いのです(くらべうま、馬祭りなど)。
神馬にはにんじんを差し上げることができます。
代金は気持ち分だというので500円を渡したら、お世話係の方に「みんな100円やで」と言われ、400円返ってきました。私の気持ちは受け取ってもらえませんでした…笑。
本殿よりも、細殿の前の「立砂」の前あたりの明るさが好きで、横のベンチに座って眺めていたのですが、後から調べたところ、この「立砂」は神が降臨した神山を模して作られたとも、神の依り代とも言われているとのことでした。
依代(ヨリシロ)とは憑代とも書くように、神が私たちの前に降臨されるときに寄りつくモノのことを言います。
知らずと「立砂」に居心地の良さを感じたわけですが、そういった訳があったのですね。
ちなみに、訪れた日は6月30日で、夏越祓式(大祓)ということで茅輪が設置されておりました。
夏越祓式とは、半年間に溜まった邪気を払い落とし清める神事です。
「水無月の夏越の祓する人は千歳のいのちのぶといふなり」と言いながら茅輪を八の字のようにくぐることを茅輪くぐりといいます。
その後、夕方からは人形(ひとがた)を流します。
大祓を終えた7月1日の神社は空気感が全く変わります。
今回、京都に来て初めて知ったのですが、夏越祓のこの日はこれからの半年間の無事を祈り「水無月」というお菓子を食べるそうですね。
街中を車が走っていて、「今日は6月30日です。みなづきを食べましょう」とスピーカーで流していました。
てっきり菓子屋の宣伝かと思いきや、文化行事だったのですね。
東京では水無月を見る機会がなく、知りませんでした。
というわけで、私も京都人にならって水無月を購入。
ういろうの上にあずきの乗ったシンプルな和菓子です。
アクセスは各線京都駅からバスもしくは電車とバスの乗り継ぎで来られます。
9番系統の西加茂車庫行(上賀茂御薗橋下車)に乗れば30分ほどで着くのですが、4番系統の上賀茂神社前行に乗ると1時間ほどかかりますので要注意。
実は、下調べの段階でこのことを知っていたにもかかわらず、目の前に到着した4番系統に飛び乗ってしまい、1時間バスに揺られることになりました。
皆さまも念のためお気を付け下さいませ。