【体験記】高速列車TGVでニースからアヴィニヨンへ移動した時の話

※2014年2月の記事を加筆修正しています。

滞在していたニースからアヴィニヨンまでは、列車(TGVとTER)を乗り継いで3時間半。

TGVというのはフランス国鉄(SNCF)の高速列車のことで、JRでいうと新幹線や特急列車のようなもの。
対してTERというのは、快速列車を含む在来線のようなものです。
それらを乗り継いでニースからアヴィニヨンまで行った時の記録です。

フランスで鉄道の旅

初めての一人海外旅行で、鉄道(しかも高速列車)チャレンジ!
まず、この列車のチケットについて、早い段階で乗車日時が決まっている場合は、あらかじめ購入しておくとかなりお得な仕組みとなっております。(直前になればなるほど高くなっていくシステム)

ネット購入でも駅の窓口でも買えます。
日本語で買いたいという人向けのサイトもあるので、下でご紹介します。

初めてのTGV

フランスで鉄道を利用すること自体が初めてなのに、いきなり高速列車(TGV)デビューです。

この高速列車の乗車券は、ネットであらかじめ購入しておきました。

色々と不安だったので、ニース駅ではホームにいる駅員にチケットをみせて、間違いがないかどうか確認してもらいました。

親切な駅員が「あの辺りから乗るんだよ」と教えてくれたにもかかわらず…
列車がいざ到着してみると、古めかしい車両に圧倒されて乗っていいものか不安になってしまい、ウロウロした挙句、違う車両に乗ってしまいました。

そのまま乗車していれば、乗るべき車両もしくは隣の車両には乗れたはずなのに。
車両の表示がどこにあるのか全く分かりませんでした。

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車窓からの景色

軽いパニックだったんだと思うのですが、どこをどう見ても自分のいる車両が何号車なのか分からない。

さらに、後から気づいたのですが、車両間の移動はいったん2階へ登らなければならなかったのです。

座席を間違えました

車両間の移動もできないので、今いる車両で席番の正しいところに座ることにしました。

気持ちを落ち着かせ、駅員が通ったときに聞いてみるしかないなと。
なんせ、車両の移動もできないしw

が、次の駅を通り過ぎ、次のカンヌに到着したところで、幸か不幸かその座席の主が現れたのでした。

事情を話すと、周囲の女性も会話に加わり親切に教えてくれました。
大人たちはスマートで親切でしたが、ティーンエイジャーらしき女の子は、謝っても最後まで私への嫌悪感をあらわにしたままでした。びっくりしたのかな、ごめんねぇ。

フランスの若者たちの反応は、本当にまちまちなんですよね…。
終点駅で「この電車はここで終わりだよ」と伝えに戻ってきてくれた学生さんや、レジでいくつかフランス語を教えてくれるアルバイト君とかいる一方で、アジア人ってだけでヒソヒソ睨んでくるような女子もいるし。
でも今思い出したら、親切な人やフレンドリーな人の方が断然多かったです。

車窓からの景色はすべてが新鮮だった

無事、自分の席に座ることができたものの。

雨が降っていたので、車窓の海景色もどんよりしていたうえに、港町マルセイユから列車で1時間ほど内陸側へ入ってゆくので、ほとんど畑ばかりとなりました。

それでも、初めて見るフランスの田舎風景の物珍しさに、印象派の絵を重ねてみたりして。
すっかり昼寝をすることを忘れていました。

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これは川だったかな?

アヴィニヨン駅(Avignon TGV)へ到着

ニースから3時間ほどで、アヴィニヨン(Avignon TGV)駅へ到着。

ここから市街方面へは、TER(ローカル線)に乗り継ぎます。

日本でいうと…、新大阪駅から大阪駅へ移動する感覚ですが、古都アヴィニヨンはどちらかというと大阪ではなく、奈良っぽい印象です。

それはさておき、切符の購入。
券売機でも購入できますが、間違いのないように窓口で購入することにしました。

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駅の内部

在来線(TER)への乗り換え

在来線のホームは、TGVのホーム端からつながってます。

が、私はどこにあるのかさっぱり分からず、大きなザックを背負ってウロウロ。

構内では飽き足らず、駅の外に出てウロウロ。

見かねた高齢のご婦人に、英語で「何を探してるの?」と聞かれました。

チケットを見せると、近くにいた紳士に「あなた連れて行ってあげて」と言い残し去って行かれました。

男性は英語が喋れなかったみたいですが、もしかしたら「ウロウロしてる外国人がいる…迷っているに違いない」と他人同士のお二人が気にしてくれてたのかも。ありがたい。
迷惑かけてしまった…という気持ちもなくはないけれど、こうやって助けられた経験がたくさんあるから、日本でもできるだけ困っている旅行者を積極的に助けたいと思っています。

そんなわけで、おかげさまで無事、市街地の駅Avignon Centreへたどり着くことが出来ました。感謝!

Avignon Centre駅の印象

Avignon Centre駅は、外に出るとちょっと寂れたさみしい雰囲気で驚きました。
(それはまぁAvignon TGVも何もなくて殺風景だったけど…)

治安悪いのかな?と不安になりましたが、駅からまっすぐ進んで城壁内の街に入れば、人もたくさんいて賑やかなお店もあって、なんら心配するような雰囲気ではありませんでしたw

日本でチケットを購入していきました

先にも書きましたが、私は今回初めてのフランス旅で、初めてのTGVだったので、日本であらかじめチケットを予約していきました。

窓口がどれほど混雑しているかわからないし、席も埋まってたら最悪移動すらできなくなってしまう。
車両故障やデモとかで動かなくなる不可抗力もありますが、とりあえずは予定通り動く指標になるメリットはあります。
反対にデメリットとしては、時間に縛られる旅になるという点。

今回、ニースからアヴィニヨン、アヴィニヨンからトゥールーズを移動する予定だったので、それぞれ日時をピンポイントで購入。
ホテルもあらかじめ予約しておいたので、予定の日に移動は必須でした。

当時利用したサイトは、大手エージェントのレイルヨーロッパ

フランス現地で買うよりも手数料ぶんがお高いけど、日本語で買いたい人や、忙しい人や安心感を買いたい人にはいいのではないかなと思います。
早く購入すると安いし…。

ただ、何度かヨーロッパの列車を利用した今では、窓口で買うのが一番わかりやすいし、間違いないかなって思ってます。

まだ利用したことはありませんが、公式であるフランス国鉄サイト(フランス語、英語などヨーロッパ系の言語のみですが)で購入するのもいいかなと思ってます。