2013年6月の記事に加筆&修正を加えております。
物心ついた時からずっと気になっていて、行ってみたかった場所って誰しもあると思うんですけど、その一つがこの「鞍馬山」でした。
目次
鞍馬山は歩いて登ってみたよ
京都のはずれ、洛北と呼ばれる地域に位置する鞍馬山。数々の伝説の残る地です。
清少納言の著作『枕草子』でも語られ、源義経が幼少期を過ごした地としても知られています。
…というのは、ここ最近のお話で、
由緒としては、650万年前に金星から魔王尊サナト・クマーラが降り立った場所とも言われております。
不思議な感覚ですが、日本の神社は自然崇拝で、太古より星々や海山などの自然を神として祀っていますから、
肉眼で見える金星にまつわる信仰があったとしてもおかしくはないはずです。
とはいえ、なかなか珍しい気がします。
アクセス&道のり!近くて遠い?
京都駅9時半、大原方面ゆきのバスで出町柳にて下車しました。(約30分)
清水寺行きのバスが長蛇の列なのに、こちらの乗客は地元民含めて5、6人という快適さ!(途中でもちっと乗ってくるけど)
出町柳から叡山電鉄に乗って、30分ほどで鞍馬駅に到着。(11時ごろ)
パノラマ列車なら、道中ゆたかな自然を眺めることができますが、やや混んでて座れないこともあります。
昼間になると、もうちょっと人が増えるかもしれませんね。
鞍馬駅を降りると、山の麓です。市街地の混雑が嘘のような静けさ!
階段へ向かいます。
当時ブログを意識してなかったためか、縦で撮った写真が多いのが懐かしい…w
新緑の葉が生い茂る道を進むと、ケーブルカー乗り場に行きつきます。
ほとんど舗装されているとはいえ山を登るので、体力に自信のない方や時間を短縮したい場合はケーブルカーを利用すると良いと思います。
目安としては…高尾山が登れるなら、大丈夫。
脚で登っちゃいましょうレベルな感じです。(ローカルネタですみません)
登るまでに、水を買っておいたほうが良いです
この日は、6月の半ばとは思えないほど暑かった…。
最近は5月でも夏日があったりするので、夏じゃなくても熱中症対策はしておきましょう。
東京は雨で肌寒かったのに、京都は30℃超えでした。地域差にも気をつけたいです。
誤算だったのは、途中で水の調達ができないこと。
(ケーブルの待合室にはあるかもしれませんが、確認できてません)
貴船へ山越えするにしても、鞍馬駅へ戻るにしても、熱中症対策に水は多めに持っていくことをおすすめします。
駅付近の自販機で買えたはずです。
駅から鞍馬寺までは、徒歩約30分です。
鞍馬寺に到着!お参りしたら、ぐるっとみて回ろう
こちらは「翔雲臺」という、鞍馬の本尊降臨の場所です。
っていうのを、ネットでしらべてあとで知りました。
このへんの詰めの甘さが私らしいといえば、私らしいけども。
何とはなしに写真を撮っていたあたりは、褒めておこう。
鞍馬寺は、本尊のことを尊天と呼ぶそうな。
鞍馬寺では、本尊を尊天と呼ぶ。
尊天は、「宇宙の大霊であり大光明、大活動体」であり、
愛と光と力によって人間をはじめとした
万物を生かす宇宙エネルギーであるとする。
愛は月輪の精霊である千手観世音菩薩、
光は太陽の精霊である毘沙門天王、
力は大地の霊王である護法魔王尊、
これら本尊を三位一体として「尊天」と称する。
多分だけど、下の「いのりのことば」を読むと、理解しやすい気がします。
『月のように美しく
太陽のように暖かく
大地のように力強く
尊天よあふるる
み恵みを
与えたまえ』
つまり
私の解釈だと、「月・太陽・大地=宇宙そのもの( 三位一体)」への信仰であると。
「信仰」という言葉が宗教じみていてなんかヤダわ!というのであれば
「信頼」に置き換えてもそう意味は変わらないかと思います。
こちらは、「金剛床」なるもの。
と、まさかの私の指とのコラボレーション。
ここまで誰も望まないコラボがあるだろうかw
この金剛床、
「内奥に宇宙の力を蔵する人間が宇宙そのものと一体化するという鞍馬山の教えの理想を表現」しているとのことです。
4、5人のグループ(男子大学生風)が一人ひとり中心部の六芒星の中に入っていました。
どうやらパワースポットなるものらしいんですけれど、そこに入るとどうなるとかはわかりません。
どちらかというと、パワスポうんぬんではなく、場の清浄感とか居心地の良さを求める私は
(まぁそれがまさにパワスポなのだがw)
彼らを見守りながら、陽のあたる場所でのんびりすることにしました。
鞍馬寺で手に入るパンフレットにこうあります。
鞍馬山の信仰は、尊天を信じ、
ひとりひとりが尊天の世界に近づき、
ついには尊天と合一するために、
自分の霊性にめざめ自分に与えられた生命を輝かせながら、
明るく正しく力強く生きてゆくことにある
信仰や人種、国籍などは一切こだわらず、
人間ひとりひとりの悟りと万物の平和と調和をめざしているんですね。
それも地に足をつけながら毎日を明るく生きる中で、気づきを経てそこへ到達すること。
素晴らしいですなー。
本当、本殿前は、地面から光が出てくるような明るさです。
太陽の光をあびてきらきら光る水面のようでしたよ!!
「明るく力強い」エネルギーを味わいに、また来たいと思える場所でした。
貴船側へ、山越えをしてみることにした
さて、山越えです。
登ってみてから考えようと思いつつ、一人で山越えなんてできるだろうか?とちょっぴり不安。
鞍馬駅から入山し本殿までが陰陽でいう陽にあたるそうです。たしかに、あっかるい。
本殿裏手から魔王殿を越えて貴船方面へ抜ける山道は陰。たしかに、くらい。
陰陽は明るいと暗いだけじゃないですが、本当に雑感としてもそう感じられるんです。
面白いもので、人により、またはその日その時の状態により、陽または陰のほうが心地が良いと感じたり様々だそうで。
陰陽ふたつあわせてひとつですしね。
そうそう、山道へ入る前のとこに
『僧侶に扮した物盗りが出る』
なんていう注意を呼び掛ける札がかかっていました。
この噂は以前から耳にしていましたが
何をどう間違ったのか「山賊が出る」って覚えていてw
今の時代に山賊って本当?って疑ってましたが、札を見て「そういうことか!」と笑いました。
ちなみに、貴船までの山越えは、登山の難易度で言えばハイキングレベルでした!
登山用の靴は履いていきませんでしたが、タウン用のスニーカーよりももうちょっと頑丈な、ワークブーツ(マーチン)で行きました。
ちなみに、スニーカーでも大丈夫です。
ただ、どんな靴でもいえることですけれど、日はあまり当たらないため雨の降った後は滑りやすい点に注意。
木の根が地表に張っている個所が多いため、つっかかって転倒しないように気をつける必要があります。
無論、売店や自販機の類はないので、携帯食や飲料の確保は事前に。
こんだけ言っておきながら、私は既に水は一滴も持ってなかったんですけれどね…。
水が無かったことからの焦りなのか、はたまた陰の気に耐えきれなかったのか、
ことの真相は明らかではありませんが…
トレランかよ!??ってな超特急で山越えしましたw
天狗様のおかげなのか、転ぶ気配は一度もなく、木の根道を高速で下っていきましたw
傍から見たら恐怖以外のなにものでもなかったでしょうな。
そんなわけで、かの有名な瞑想道場がどこにあったのか気付きませんでした。
魔王殿らしき場所も素通りしてしまったらしい。(多分、昼食を摂ってる人達がいた場所だと思う)
勿論、写真も一枚も撮ってませんw
貴船に抜けたときの喜びといったら!!
貴船神社と、涼しい川床で会席料理
貴船はお水が美味しいです。
というのも、貴船神社は、水神様の神社なのです。
本宮祭神はタカオカミノカミ。イザナギノミコトの御子神です。
貴船神社HPには
水は万物の命の源。粋とし生けるものが命をつなぐために片時もおろそかにすることができない大切な水の供給をつかさどる水源の神
とあります。
境内で、湧き出ている御神水を飲ませてもらえます。
ペットボトルや水筒などに入れて持ち帰ることもできます。
しまった!!!ペットボトルを忘れた!!!という方もご安心あれ。
境内でお水持ち帰り用の容器を販売しております。
持っていたカラのペットボトルで汲んでひとしきり飲んだ後
持ち帰り用にお水を詰めて、さらに容器も購入して持ち帰りました。
とても美味しいお水ですよ!!
さて、貴船神社には「水占みくじ」なるものがあります。
何も書かれていないおみくじを、御神水につけると・・・
こんな感じで、文字が浮き上がってきます。
中吉なのに
病:重し って…。病…。
なんとなく、奥宮までは行きませんでした。
貴船の御神水を使ったお料理を出している『喜らく』で昼食をとりました。
30℃超えの暑い日、 涼しい川床でのお食事、最高でした。
楽しげなカップルやお酒で盛り上がってるおじさまたちのいる中、
一人でのんびりゆったり会席を堪能するのも贅沢でまた良きー。
実は…
鞍馬寺から降りてきたとき、高速疾走してきたもんで暑くて顔が真っ赤だったんですが、通りかかった喜らくのおかみさんが、軒先で休ませてくれたんです(お水までいただいてしまった)。
シャバシャバ聞こえる川の音(せせらぎではなかったw)に涼んでると、なんだか川床でお食事したくなってきて、
昼食は街で簡単に済まそうかと思っていたのですが、身体も落ち着いたところで、せっかくだし…と食べていくことにしたのでした。
食べ終わった後に貴船神社へ参拝してから貴船駅へ。
貴船口駅まではバスの予定だったのですが、送迎車を出してくれるので助かりました。
後から知ったわけだけど、駅とお店間の送迎ありなの嬉しい。
貴船口駅から来て帰る時は、お昼時に合わせて予約をするのもいいかもしれないな。
ちなみに、貴船神社から貴船口駅までは歩くと20分くらいですが、車道なのでバスのほうがオススメらしいです。
この後は、そのまま街へ帰る予定だったんですが、
送迎のかたに出町柳駅から下鴨神社へ歩いてすぐいけると教えてもらったので、寄っていくことにしました。
午後15時、いざ下鴨神社へ!
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