※2014年10月の記事に加筆修正しています。
福井には、中世時代(鎌倉~安土桃山)の遺跡や建造物なども多く残されており、そのなかでも戦国時代の大名、朝倉氏遺跡のある一乗谷は有名です。
それから、前回の記事にてご紹介しました「中世の宗教都市」と呼ばれる平泉寺白山神社。
そして、鎌倉時代から続く日本一の禅道場の永平寺、ならびに第二道場宝慶寺。
今回は、その宝慶寺について。
ちなみに、前回も触れました司馬遼太郎氏の『街道をゆく』の越前旅は、宝慶寺から始まっているそうです。
福井は大野の宝慶寺(ほうきょうじ)へ。山奥の禅寺です。
700年前、道元禅師を慕って来朝した僧、寂円禅師(中国宋朝時代の人)が18年の座禅ののち、下野守藤原氏に請われる形で御開山されたとのことです。
第一道場の永平寺は、福井駅および永平寺口駅よりバスが出ている一方で、宝慶寺はアクセス手段が自家用車かタクシーのみ。
越前大野駅より車で20分。
タクシー利用ですと、片道4000円弱。
観光案内所で問い合わせたところ、タクシー会社2社ともクレジットカードは使えないとのこと。
境内でのんびりしながら1時間くらい過ごしていましたが、私の他にお参りに来た方たちは、4組ほどでした。
自家用車で来られていましたので、福井県内の方々のようです。
禅寺なので厳しい修行をおこなっているのだとは思いますが、なんとも空気感が清々しいのです。
なんというか、自宅のお風呂に浸かったときのような、ほっとする安らぎのようなものを感じました。(たとえが庶民的でスミマセン)
タクシーを待つあいだ少し瞑想してみたのですが、驚くほど集中できました。
ちなみに、予約をすると座禅体験もできるそうなので、興味のある方は問い合わせてみてくださいね。
山の中なので自然に囲まれていることもあり、とても静かで癒されます。清々しい空気感を味わいにぜひ再訪したい場所です。