※2014年10月の記事を加筆修正しています。
平泉寺白山神社
平泉寺白山神社は古くは『平家物語』、最近では司馬遼太郎氏の『街道をゆく』にも登場します。
苔寺としても有名で、「美しい日本の歴史的風土100選」に名を連ねる景勝地。
アクセス
私は公共交通機関で旅行していたので、勝山駅より市内観光バス(平泉寺方面)にて約15分。
電車もバスも本数が少なかったので、時間を確認してから行った方が良いです。(勝山市駅から主要観光施設・バス時刻表)
勝山駅からは他の路線バスも出ているので、駅前に停車しているバスの行き先も要チェックです!
運賃は、車内で1日乗り放題券(100円)を購入しました。
整理券みたいなペラペラの紙なので失くさないように気をつけてください。
2回目以降は、運転士に券を見せればOK。
乗り放題券なので、もちろん途中下車しても大丈夫です!
癒しの森です
さて、境内に入り、ゆるやかな石段をのぼってゆきます!
鬱蒼と茂る木々のあいだの参道を進むと心癒されます。
もともと、717年に泰澄大師によって開かれた白山信仰(山岳信仰・修験)の寺院で、かつては「白山平泉寺」と呼ばれていました。
明治時代に入ると、王政復古にともなう政祭一致のため「神仏分離令」がくだされ、寺号を捨てなければなり、「平泉寺白山神社」として名を改めて現在にいたります。
御祭神は伊邪那美命
吸い込まれるように参道の横へ入ると、平泉寺の名のいわれとなった神泉、御手洗池がありました。
その向かいには泰澄大師手植えの御神木があります。
境内は修験場があったとは思えないほど、穏やかな空気感に満たされています。
知的好奇心をくすぐる、南谷発掘地の見学
境内の横から、「順路」をたどって南谷発掘地へ降りることができます。
中世、全盛期をむかえた平泉寺ですが、1574年の一向一揆により全焼しました。
その跡地の発掘が平成元年よりすすめられいます。
南谷発掘地では復元された石畳、石垣、僧房跡を見学することができます。
「中世の古代都市」と呼ばれる同寺は最盛期は48の社、36の堂、6000の僧房が存在し、僧兵は8000人を擁していたと言われておりますが、なんといまだ遺跡の全体1%分しか発掘が進んでいないそうです。
「中世最大の宗教都市」の完全復活が待ち遠しいですね!
調べてみたら、ツアーもありました。→クラブツーリズム
「白山平泉寺」で検索すると、5件ほど出てきました。
石川県などの近隣県と周遊だったり、神社仏閣めぐり、グルメがテーマだったり。
自分の好みに合いそうだったら、パックツアーを利用するのは便利かと思います。