※2015年10月の記事に加筆修正しています。
パリ滞在4日目のこと、メトロに初めて乗ることに意気込みすぎて、切符を買うときにカメラを落とし、地面に強打。
カメラを拾い上げてみると、なんか床に破片が散らばっているわけです。
ガラスっぽい破片が!レンズが割れたと判断し、この日は撮影を一瞬で諦めました。
時間も限られていることだし、落ち込んでも問題は解決しません。
重たいだけの使えないカメラはカバンの奥にお隠れいただいて、そのままロマン派美術館へ行って、ゴハンを食べたり、教会でのんびり過ごしたり、充実した1日を過ごしました。
そして、夕方ホテルへ戻ってから、しげしげとカメラを眺めてみたわけです。
こうなってしまったら、新しいカメラかレンズでも購入すればいいのでは?と思いつきました。
ホテルの予約と航空券購入に利用したDCカードには海外旅行保険が付帯しているので、携行品の破損もカバーされております。
免責でいくらか自腹になるようですが、これは助かります。
しかし保険うんぬんとなればなおさら、とりあえずは現状をプロに見てもらうほかはどうにもならないだろう!
ということで、パリでカメラを扱うお店がないかどうか調べてみました。
異国の地でこういうトラブルに遭うのも、こうして話のネタになるし、対応していくのが面白いのです。
まさに悟空の「わくわくすっぞー」の境地。
それはさておき、ホテルからそう遠くないところにカメラ屋を発見しまして、しかも日本人が経営されているそうなのです。
カメラのことなら日本人!というわけで翌日、訪ねてみました。
お店の近くのカフェで朝食を摂って、開店と同時に入店。
さらっと見たところ、割れているのはレンズフィルターなので、レンズは無事だろうとのこと。
取り外して新しいのを付ければ大丈夫だと思うが、落下の衝撃でフィルターが曲がっている可能性があるそうなのです。
そうなると、レンズからフィルターを取りはずすことができないので、工場での作業になるとのことでした。
日本の製品は精密なので、ちょっとのズレが命取りなのだそうですよ。
1日預けて、そのレンズフィルターが取り外せるかどうかトライしてくれるというので、お願いしました。
あわせて、本体やレンズが無事かどうかも、見てもらうことに。
その日1日は、お土産を見たりショッピングに費やしました。
1日中雨でしたので、撮影には向かないしちょうどよかった。
何を思ったかスマホで1枚だけ、建物の屋根を撮っていましたけど、何をとりたかったのか不明。
夕方、再びお店を訪れると、割れたレンズフィルターを外すことに成功したとのことで、本体にもレンズにも異常なしのようでした!
ただ、ぴったりのレンズフィルターの在庫がないそうで、物を落とすのが得意な私としては、レンズをむきだしで持ち歩くのが心配なのです。
もちろん、レンズカバーは付けるけど。
サイズの合うものだと、偏光フィルターならあるというのですが、わたくし勉強不足で偏光フィルターなるものは初耳でして。
説明をしてもらったのだけど、カメラが無事であった嬉しさのあまり半分くらいは理解できていなかっただろうな。
でも購入に至るには、空や海の色(青系の色)がキレイに映るという、それだけの情報で十分でした。
ネットで検索してみると「反射を消して、被写体本体の色が見える…」などと書いてあります。
その先は、面倒なので読みませんでした。
フィルターをくるくる回すと、フ効果が変わるというので、旅のあいだも同じ構図でフィルターをまわして撮影するなど試してみました。
色合い(濃さ)や明るさが変わってみえます。
おもしろい!(参考画像↓)
おそらく、こんな機会でもないと偏光フィルターを買わなかったと思うのです。
存在自体知らなかったしねぇ…。これぞ怪我の功名。
アクシデントのおかげで、自分用のお土産をゲットできたわけです。
今回お世話になったカメラ店「フォトピラミッド」では、デジカメ写真のプリントもできます。
お気に入りの1枚が撮れたら、パリでさっそくプリントというのも良いですね!