マルタ旅で悩んだポイントが、主要観光施設で使える「ヘリテージマルタパス」およびバスカードを購入するかどうか。
これは旅のスタイルや期間、訪れる予定のある場所によって、人それぞれ選択肢は違ってくるのですが、結論として私は買いませんでした。
その経緯などを書いていきたいと思います。
目次
ヘリテージマルタパスとは?
正式には、Heritage Malta Multisite Passと言って、23の主要な観光施設と国立水族館への入場、観光施設での買い物10%オフになるパスです。
★Heritage Malta Multisite Pass 公式ウェブサイト
それだけ聞くと「買いでしょ!」て思うお得感。
大人50ユーロ、シニア&学生38ユーロ、子供25ユーロで、有効期間は30日間。
長く滞在し、対象の施設に足を運び、ミュージアムショップでお買い物する予定!という人には良さそうです。
限られた時間で回るような人は、自分が行きたい場所と入場料の計算はしてみたほうがいいし、行ける旅程でも改装中で入れないこともあるので、よくチェックしておいたほうが良いです。
まぁ、買ったから行くことになった!ということもなきにしもあらずかとは思いますが。(^^;)
ちなみに、見どころの一つであるハイポジウムは含まれていないのです。
実際に訪れた施設と入場料を見てみる
滞在する5日間(実質4.5日間)で、23施設のうち私が訪れたのは以下の施設。
タルシーン神殿(6ユーロ)、騎士団長の宮殿1F兵器庫(6ユーロ)、聖アンジェロ砦(8ユーロ)、国立考古学博物館(5ユーロ)。
対象外の施設では、
ハイポジウム(35ユーロ)、聖ヨハネ大聖堂(6ユーロ)、マルタ戦争博物館(10ユーロ)、聖パウロ大聖堂(5ユーロ)などへ。
買わなかったから対象施設を避けたとかは全くなくw自由気ままに動いていたら案外行かなかった…という感じです。
騎士団長の宮殿は見学したかったのですが、改装中で入れませんでした。。。残念。
暑くて体力がもたなくて、ハジャールイム神殿、聖パウロのカタコンベなどもスキップしてしまいました。
そんな予想外のこともあり、買わなくてよかった?な結果に…。
とりあえずマルタに旅行をすると決まったら、自分が行きたいところをピックアップし、予定を組んでみてから実際に行けそうなところを、ざっくりでもいいから計算してみると良いかと思います。
私は5日間でしたが、もっと長期で滞在するならヘリテージマルタパスを購入してのんびり島中をめぐるのもいいんじゃないかなぁ。
私ならそうする!遺跡や博物館好きだし、ミュージアムショップでの買い物も実は楽しみだったりするのです。
しかし、もし次に行くなら、バスの時間や本数を気にするのが面倒なので、レンタカーで回りたいなぁー。。炎天下でバスを待ったり、暑い中歩くのは辛かったなぁ。
まとめ
というわけで、
短期間滞在で、あんまり回れないなら買わなくてもいいかと思います。(頑張れる人はいいかもw)
長期で滞在し、かつ対象の観光施設にいくつも興味があれば買いですなー。
続いては、バスカードについて。
Bus Card(バスカード)の種類
マルタの基本的な交通手段は、旅行者であればバスかフェリーになります。(レンタカーを借りる場合は除く)
バスのチケットを都度買いする場合、片道で夏は2ユーロ、冬は1.5ユーロ、夜間は3ユーロを現金で払います。(夏:6〜10月)
バスのお得なカードはいくつか種類があります。
★Bus & Card Ticketing – Malta Public Transport
バスターミナルや観光案内所などで購入できます。
ExplorePlus Card (39ユーロ)
7日間有効のバス乗り放題カード。
空港から街までの移動にも使えて、ヴァレッタ発着のフェリー2回分も含まれます。
あと、ホップオン・ホップオフバス1日乗車券もしくは、ゴゾ島&コミノ島へのボートサービスのオプションも選べるそうな。
ホップオン・ホップオフバスは単品買いすると1日20ユーロだし、ゴゾ島&コミノ島ボートサービスは往復10〜15ユーロくらいするようなので、バスに乗る回数にもよりますが、お得感あります。
Explore Card (21ユーロ/15ユーロ) Unlimited Travel for 7 days
こちらは10歳までは子供料金ありのバス乗り放題カード。
夜間もOK。シンプルでわかりやすい。
12 Single Day Journeys (15ユーロ)
1年間有効の12回乗車カード。
夜間利用の場合は、6回分になるとのこと。(日中利用の2回分消費する計算ですね)
日中と夜間どちらかでも、組み合わせでもOK。
こちらのカードだけは同行者とシェアもできます。
んで、どれを選ぶか考えてみた
実際マルタに行く前、初めに気になったのは12 Single Day Journeys。
行き先などをリストアップして、そんなにバスに乗らないだろう、と考えてのことでした。
多分12回ですら全部使い切らないだろうな…と思ってましたw
でも、毎回現金を用意するのも面倒なので、一番シンプルなものを購入しようかなと思った次第です。
余っても1年有効なので、また1年以内に来ることがあれば使えるし、シェアOKだから誰かにあげたりと、融通が利きそうなのもいいよね。
Explore Cardは、21ユーロなので、昼間だけの利用で単純に割っても10.5回。(夜間に出歩く予定もなかった)
11回乗らないなら勿体ない計算です。
ExplorePlus Cardは、改めて特典を読んでみると買っても良かったんじゃ!?と思ったw
が、しかし。
実際に使った金額と比べてみる
実際、私は5日間のうち、3回バスに乗ったので合計6ユーロ払いました。
フェリーはヴァレッタとスリーシティーズの往復2.8ユーロを利用。
日差しにやられてちょっとラクしたいなぁと思って、ホップオン・ホップオフバスにも乗ったので20ユーロ払ってます。
イムディーナに行くのに、ホップオン・ホップオフバスを利用しましたが、もし普通のバスに乗っていたら往復4ユーロ。
ここまでだけでも、すでにExplorePlus Card買いだったんじゃ!?と思うけど…
実は、空港とヴァレッタの往復ですが、宿を予約した時点でオーナーにタクシーを手配してもらい、ドライバーに20ユーロ払いました。
これは、なるべくスーツケースを持ってバスの乗り降りはしたくないし、石畳で坂の多いヴァレッタでバス停から歩くのが嫌だったからです。
ExplorePlus Cardは空港からの移動にも使えるというので、タクシーじゃなくても大丈夫な人にはいいかもしれない。
まぁタクシーは置いといて、5日間のバスとフェリーの利用で合計28.8ユーロ。
うーん、それでもあんまりバスに乗らなかったという点で、バラで払ったほうが安い。
一方でExplore Cardと比較するなら、ホップオンホップオフバスを引いてバス往復分を足すと、合計12.8ユーロ。
お、こちらもバラで購入して正解だったようだ。
コミノ島へ行ったなら?
あと、コミノ島は行く予定だったのですが、体調が芳しくなくキャンセルしたのです。
行くとしたらバス+フェリーだったので、往復4ユーロ+往復10ユーロ(最低でも)で14ユーロプラスになる予定でした。
なので、その分をもし計算に入れるとしたら、42.8ユーロ。
ExplorePlus Cardはホップオン・ホップオフバスもしくはコミノ島へのボートなので、最低でも39+10=49ユーロになり、それでもオーバーかぁ。
これプラスあとバスに4回のれば元が取れる計算かー。
やっぱり7日間有効ってことで、7日間滞在でちょうどいいくらいのボリュームなのかな。
5日間滞在の私には、体力的に使い切れなさそう。
Explore Cardだと、もともとバスのみなので…もしコミノ島までの1往復分増えたとしても元を取る11回乗車には程遠い。
フェリーよりバスを使いたい人とか、スリマ滞在でヴァレッタへの移動が多いとか、私と滞在事情が異なる人にはピタッとはまるかもしれませんね。
まとめ
というわけで
今回の結果的には、バスカードを買わなくて正解だったわけですが…
バスにたくさん乗る人なら、お得な場合もあります。
たくさん、っていうのはExplorePlus Cardなら8回以上(フェリーとホップオンホップオフバスも利用して)、Explore Cardなら11回以上!(7日間で)
ちなみに、スリマからヴァレッタに向かうバスに乗ったんですけど、タイミングも悪かったかもしれませんが、混んでるわ揺れるわ、慣れないバスでどこで降りたらいいか気が気じゃなく、なるべくバスには乗りたくない…と思ってしまいました。。
時間に遅れることも多いっていうのも、時間のない旅行者には使いづらいかなーと。(早く来ちゃうよりいいけどw)
ハイポジウムへの往復はさほど混んでなかったし、運転手さんも親切だったし、座れたから良かったんですけどね。
そんなわけで、多分、次回行く時もバスカードは買わないのではないかと思います。
バスじゃなければ車じゃないと行けない、って場所も多いから悩みどころですが。
滞在期間が長めで、車の運転に自信がなかったら、12 Single Day Journeysを買うかも。
長々語っちゃいましたが、
そんな感じです。